礼拝説教「忍耐される神」 ルカによる福音書 13:6-9
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週報巻頭言「忍耐される神」
本日の聖書箇所は、イエスのたとえ話の一つである「実のならないいちじくの木のたとえ」が記されているところです。ここから、イエスの語られる神の国のメッセージを聞きます。パレスチナで、いちじくの実はぶどうと並んで、代表的な果物でありました。干しいちじくなどの保存食として食べたようです。
ヨルダン川沿いの低地の町エリコでは、いちじくの化石が発見されています。これにより、世界最古の果樹園がパレスチナにあったと推定されています。いちじくは乾燥に強く、生命力も強いために、ぶどう畑の中に植えられることもありました。我が国でいえば、同じ農地に、米と麦が夏と冬の二つの季節において植えられ、栽培、収穫されるように、「果実の二毛作」として、栽培、収穫されたというのです。
ところが、本日の箇所では、このいちじくが三年もの期間、一度も実を結ぶことがなかったのでした。主人は園丁に「実を結ばないいちじくなど、栽培する意味はない。切り倒せ」と命じます。しかし、園丁は「もう一年、待ってください」と願います。その意味を探ります。
●7月10日 週報巻頭言 牧師 木村 一充
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