2022年 3月20日 主日礼拝

投稿日時 2022-03-20 16:36:49 | カテゴリ: メッセージ

礼拝説教「重荷を負い合う」 ガラテヤの信徒への手紙 6:1-5
★この説教の文字原稿と動画の掲載は終了しました。
週報巻頭言「祈祷会の学びより」

 先週の祈祷会では、マルコによる福音書6章30節以下の「5千人に食べ物を与える」の箇所からみ言葉を学びました。この5千人の給食の物語は、4つの福音書のすべてに書き記されています。それほど重要な意味を持つ出来事として、福音書記者たちに覚えられていたのです。
 この物語をどう理解するか、いくつかの解釈法があります。一つは、この物語にある出来事すべてが、実際に起きたことだと考える解釈です。食事が十分に準備された事情があったと見る解釈、すなわち、少年が手持ちのパンと2匹の魚を差し出したのを見て、多くの群衆が心動かされ、皆が手持ちの食事を差し出した結果、5千人が食べて満腹になるほどの分量となったと考える解釈です。
 しかし、最も説得力のある解釈は、この物語は主の晩餐式を先取りした出来事であったと考えるものです。手元にある僅かな量のパンと魚。それを取ったイエスは天を仰ぎ、賛美の祈りを捧げて、これを弟子たちに配らせました。その恵みにあずかった群衆は、喜びに溢れ、感謝をもってそれを食べ、そして満たされたのです。主の晩餐式は、そのような神の愛と祝福の業だということが、ここで言われていると考えるのです。

●3月20日 週報巻頭言  牧師 木村 一充






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