礼拝説教「早春の召命」 エレミヤ書 1:4-8
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週報巻頭言「エレミヤの召命」
エレミヤが預言者として活動を始めたのは、紀元前627年のことです。その預言活動は、紀元前585年まで40年以上という長期に及びます。召命を受けた時、まだ若年であったエレミヤは、神によって「諸国民の預言者」としての任務を与えられました。この称号は、決して誇張ではありませんでした。当時の西南アジア世界は、大きな歴史の転換期を迎えていたからです。それは、オリエントの大国であったアッシリアが新興国のバビロニアに取って代わられ、諸国の勢力地図が塗り替えられようとしていた矢先のことでした。
エレミヤが見た幻の一つである「煮えたぎる鍋」は、北の方からエレミヤの方に向かって傾いていたといいます。それは、北からの外敵が、煮えたぎるような勢いでイスラエルに襲って来ることを示していました。事実、アッシリアを滅ぼしたバビロニア王ネブカドレツァルによって、紀元前605年にシリア、パレスチナ侵攻が始まります。嘆きの預言者と呼ばれるエレミヤは、危機の時代を生きた預言者でした。
●3月13日 週報巻頭言 牧師 木村 一充
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