✣ 平和―神の義の実現 ✣
本日は8・15、終戦記念日です。76年前のこの日、わが国はポツダム宣言を受け入れて無条件降伏し、玉音放送によって太平洋戦争は終わり、占領軍の統治下におかれました。GHQ(General Headquarters=「連合国軍最高司令官総司令部」)は、わが国の民主化を実現するために、平和憲法の制定、極東軍事裁判の実施、普通選挙制度の導入、財閥の解体、農地解放、公職追放、教育制度の改革など、多方面にわたる改革を進めました。
あの日から76年たった今も、先の大戦の傷跡は深く残っています。つい先日も、広島高裁で争われた「黒い雨訴訟」の判決を受けて、政府は上告しないという判断を下しました。8月を迎えるたび、年配の方は戦後の混乱期を必死の思いで生きたあの頃を思い起こすことでしょう。
現在のわが国の平和は、先の大戦に対する深い反省に依拠しています。「二度と同じ過ちは繰り返さない!」という強い決意が、今の平和憲法の根底にあるのです。
ひとつの国が戦争を決断するには大きなエネルギーが必要ですが、それと同じくらいのエネルギーが「二度と戦争をしない」という決断をするために必要です。そのためには「信仰」=「神の義の実現への意志」が必要なのではないでしょうか。ゆえに、8・15は自らの信仰を顧みる日でもあります。
●8月15日 平和祈念礼拝 週報巻頭言 牧師 木村 一充
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