✣ クリスマスおめでとう ✣
2020年のクリスマスを共に祝うことのできる幸いを感謝します。新型コロナウイルス(以下、コロナ)が世界を覆い、多くの命が失われ、分断や格差など、世の暗い状況の中で、一人ひとりに救い主イエス・キリストの恵みが豊かにありますようにと祈ります。
今日の聖書の物語は、救い主イエスに出会った博士たちの話。彼らは「異邦人」と呼ばれる非ユダヤ人で、ユダヤ人にとっては異国の人。メシア(キリスト、救い主)誕生の徴を知った博士たちが、「ユダヤ人の王」として生まれた方を礼拝するために東方からエルサレムに来ました。彼らは、そこがメシアの誕生にふさわしい場所だと考えたのでしょうか。しかし、そこに幼子はいません。博士たちは、預言者の言葉を聞き、星に導かれて、ついにベツレヘムという小さな貧しい村で、その幼子を見出し、喜びに溢れて礼拝しました。そして、新しい道へ歩み出しました。
救い主が、大都市の、権力や経済の中心にではなく、小さな寒村の、貧しくさびしい所に生まれたということは、今の暗い状況の中に一筋の希望の光をもたらします。またこの物語は、国や民族という枠を超えて共に礼拝する信仰共同体の姿も示しています。今、この時、弱さの中にこそみ子は生まれたという希望を仰ぎ、多様な人たちと共に礼拝し、励まし合っていきたいと思います。
●12月20日 クリスマス礼拝 週報巻頭言 牧師 村上 千代
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