神の時を生きる

投稿日時 2020-10-10 14:22:38 | カテゴリ: メッセージ

✣ 神の時を生きる ✣

    旧約聖書コヘレトの言葉は、「空しい」から始まります。この「空しい」は、私たちの人生が無駄だとか、意味がないということではありません。「空しい」の元々の意味は「はかない」や「一時的」などです。ですから、私たちが普通に用いる空しさとは違います。「空」で始まり「空」で終わる言葉の中で、著者は「何事にも時がある」と、人生の中で起こる様々な出来事を両極で記しています。

生まれる時、死ぬ時
植える時、植えたものを抜く時
殺す時、癒す時
破壊する時、建てる時
泣く時、笑う時
嘆く時、踊る時
石を放つ時、石を集める時
抱擁の時、抱擁を遠ざける時
求める時、失う時
保つ時、放つ時
裂く時、縫う時
黙する時、語る時
戦いの時、平和の時

    これらの行為の主語は、人間ではなく神ご自身です。私たち人間には神のなさる業を見極めることはできませんが、良い時も、悪い時も、時と共に働かれる神がおられる、と聖書は希望を示します。私たちは神の時を受け、神の時を生きていくのです。

●10月11日 週報巻頭言  牧師  村上 千代






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