✣ 声を聞き分ける ✣
世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が益々深刻になり、見えないウイルスへの不安や恐れが増す中、卒業式や入学式が中止になっています。この混乱の中、先週金曜日に、東京バプテスト神学校の卒業礼拝が行われ出席しました。会場の変更があり、出席者は卒業生と関係者のみでの実施でした。今年度卒業生は、神学専攻科修了3名、神学本科卒業2名、信徒リーダーコース修了1名。そして説教者や神学校関係者等、総勢20名の出席でした。人数としてはさびしいものでしたが、説教や、あたたかいご挨拶の言葉に、出席したすべての者たちが、励ましと勇気を与えられる、祝福に満ちた時でありました。
神学校は、ウイルスの脅威がある中、卒業礼拝実施を決めるまで、また決めてからも、不安や悩みがあったと思います。わたしたちは、時に、自分たちの前にはだかる大きな問題や課題に対して決断を迫られることがあります。今回のような状況の中では、式を行うにせよ、行わないにせよ、どちらが正しい判断かということは分からないのです。だいじなことは、その苦悩の中にキリストが共にいてくださっていることを信じ、祈りの中で主の声を聴くことです。今後、わたしたちは様々な場面で決断を求められることがあるでしょう。祈りの中で主の声を聴きつつ、人間の限界の中で決断するのです。
●3月29日 週報巻頭言 牧師 村上 千代
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