✣ 恐れは喜びに ✣
アドベント第三主日を迎えました。今日は、子どもたちとの合同礼拝です。教会学校や、くりくりあおぞらくらぶの皆さんといっしょに、救い主イエスの誕生をお祝いできることを感謝します。
わたしが以前通っていた教会の付属幼稚園では、毎年、イエス誕生の物語を劇で再現し、降誕を祝うクリスマス・ページェントを行います。マリア、ヨセフ、天使、羊飼い、など、子どもたちがそれぞれの役を演じるのですが、当時、最も希望者の多いのが羊飼いの役だと聞きました。なぜなのでしょう。
ダビデ王は、もと羊飼いでした。旧約時代、羊飼いが差別や偏見の対象になることはなかったようです。しかし新約時代、1世紀には、貧しく、安息日を守れず、定住するところのない羊飼いは、差別され、排除される存在でした。暗い中に置かれていた羊飼いたちに突然天使が近づき、周りを主の栄光が照らしたのです。彼らは非常に恐れました。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。」さびしく、つらいことの多い羊飼いに、真っ先に救い主誕生の知らせが届けられたということが、幼い子どもたちの心を励まし、その役をやりたいと願ったのではないかと、わたしにはそう思えるのです。
●12月15日 アドベント合同礼拝 週報巻頭言 牧師 村上 千代
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