✣ 失敗は新しい道のはじまり ✣
今日は、礼拝後に、市川大野、市川八幡、花野井との「4教会合同平和祈祷会&食事会」がもたれます。この会は、当初4教会交流の食事会だったそうですが、8月は特に平和のために祈る月間であることから、合同平和祈祷会をもつことになったようです。敗戦から74年を迎え、戦争の惨状、苦しみ、悲しみ、痛みを体験した世代が少なくなって戦争の記憶が風化しつつある中、日本の過去の罪を負いつつ今を生きる私たちが、平和を希求し、共に祈ることの大切さをおぼえます。
今日の聖書には、ヨセフの策略により12人兄弟の末っ子ベニヤミンが奴隷としてエジプトにひとり残されることになった時に、兄のユダが弟の代わりに奴隷になると自ら進んで申し出た話が書かれています。ユダは父ヤコブに寵愛されたヨセフを妬んで、「イシュマエル人に売ろうではないか」と提案した兄です。彼は、自分のその負い目にずっと心が痛んでいたのでしょう。過去の負い目を、今こそ自分は負うべきだと思ったのか、弟の代わりに自分を、と必死に嘆願したのです。そして、物語は新たな展開を迎えます。ここに神は登場していませんが、自分(たち)の誤りや失敗に蓋をせず、謙虚にそこに向き合う中に神がおられ、ゆるしと新たな道への力が与えられると知らされます。
●8月18日 週報巻頭言 牧師 村上 千代
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