✣ 関わりつづけるイエス ✣
明日3月11日は、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故から8周年を迎えます。「被災地」の方々にとって、もう8年なのか、まだ8年なのか、それぞれが複雑な思いの中にあると思います。多くの死を悼み、悲しみの中にある方々、先の見えない不安の中にある方々、未だ困難の中にある方々をおぼえて祈ります。
わたしが「被災地」に行ったのは、震災と原発事故から10日後のこと。地域の方たちの避難所となっていた南光台教会を手伝うためでした。そして、仙台や石巻の津波被災地を訪ねた時の衝撃は言葉では言い尽くせません。言葉を失い茫然と立ち尽くしたのが昨日のように思われます。とくに石巻で避難所となっていた小学校は大混乱の中にあり、家族や親族、友人の行方を捜している方が多く訪れていました。各教室に貼りだされていた避難者の名簿の中に、捜している方の名前を見つけることのできなかった方々の不安で心配な顔と、落胆した様子は忘れることができません。
それでもこの8年間、教会の働きを通して嬉しい出会いやキリストの出来事を知らされています。3・11を忘れないように。またこの時、全国各地の自然災害による「被災者」も覚えて祈りましょう。
●3月10日 週報巻頭言 牧師 村上 千代
|