✣ ふるさとを望み ✣
栗ヶ沢教会では、毎年11月の第一主日を「召天者記念礼拝」として守ってきた。先に召された方々を「記念」する礼拝である。ご遺族のご希望に従い、クリスチャンではない方も覚えている。召天者記念礼拝は、召天者を礼拝するのではなく、教会と個人の信仰の歩みを振り返り、先に召された方々、お一人おひとりの人生を導き支えてくださった神に感謝し、礼拝するのである。この日は、先達をおぼえ、神に感謝する日として大切にしていきたい。
週報3面に召天者のリストが載っている。長い人生、短い人生、それぞれにそれぞれの人生があったことをおぼえる。その歩みには、嬉しいことばかりでなく、つらく苦しい目に遭うことも多々あったことだろう。聖書は、信仰を抱く者の人生がすべて順風満帆に行くとは書いていない。他ならぬイエスご自身も捨てられ、十字架につけられて、孤独と深い苦しみの中で死なれたのである。しかし聖書は、イエス・キリストの十字架と復活の出来事を通して、死が終わりではないことを明らかにしている。先に召された方々は、その人生がどんな状況であったとしても、その恵みによって幸いな人生を送られたのだ。私たちもその恵みに与っていることを覚え、神に感謝し、今を生きていきたい。
●11月4日 召天者記念礼拝 週報巻頭言 牧師 村上 千代
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