✣ 約束の子 ✣
「書物を買い求めるのは結構なことであろう。ただしついでにそれを読む時間も買い求めることができればである。・・・良書を読むための条件は、悪書を読まぬことである。人生は短く、時間と力には限りがあるからである(ショウペンハウエル)」。
この世は、様々な情報で溢れています。しかし、人生で本当に会得しなければならない情報は限られています。中東の片田舎で生まれ育ったイエス・キリストは、わずか3年半の働きをもって、「すべて成就した」と言い残して息を引き取られました。この短い期間の御業が2000年の長きに渡り、全世界を導き続けています。新約聖書にはその奥義が凝縮されています。旧約聖書はさらに数百年の時を加えて、未だに人々の魂を養い続けています。
「神は死んだ(ニーチェ)」との宣言からすでに百有余年。聖書の出版数は60億を越えて、世界一の発行部数を保ち続けています。この事実こそ奇跡と言えるのではないでしょうか。この奇跡の書は、読めば読むほどに誰もがその深遠な真理に驚かされます。本日は旧約聖書と新約聖書から、全地の創造主たる神様から「約束の子」として選ばれた私たちへの語りかけを、イエス・キリストの福音の光に照らして読んでみたいと思います。
●7月29日 週報巻頭言 教会員A
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