✣ わたしたちが求めるものは ✣
今日はペンテコステです。ギリシア語のペンテコステは第50を意味する言葉で、使徒言行録2章1節では五旬祭と訳されています。五旬祭は、元来農耕的祭儀であったものがユダヤ教に摂取され、さらにキリスト教的に理解されるようになって今日に至っています。キリスト教会ではイエス・キリストの復活から50日目に聖霊がくだったことを記念する日であり、教会が成立した日だと言われています。
五旬祭の日、一同が一つになって集まっている時に聖霊がくだったと使徒言行録にあります。聖霊は、誰か特定の人にではなく、共同体のすべての人に注がれて、弟子たち一人ひとりをイエス・キリストの復活の証人として立ちあがらせました。そしてさらに他の国々の言葉で話す弟子たちによって全世界へと福音が宣べ伝えられ、こんにちを生きるわたしたちもその恵みにあずかっているのです。
ペンテコステの出来事を通して、神はわたしたちを見捨てない方であること、そして心の弱いわたしたちに生けるキリストの証人となる勇気を与えてくださる方であることを知らされます。
教会は、イエス・キリストを宣べ伝える使命を神から託されています。教会を建て上げるためにわたしたちが求めるべきものは何か、今日のみ言葉から聴いていきたいと思います。
●5月20日 週報巻頭言 牧師 村上 千代
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