✣ イザヤ書 〜審判と回復〜 ✣
●イザヤ書は66章からなる壮大な預言書です。分量的にも、また内容においても、偉大な書であると言えます。神の救いのご計画の全貌がここから見えてきます。
●イザヤ書は、二つ、或いは三つに分けられると言われています。二つの場合は、1〜39章までの部分と40〜66章までの部分です。三つの場合は、第一イザヤ(1〜39章)、バビロン捕囚前にエルサレムでの40年間に語った預言。第二イザヤ(40〜55章)、バビロン捕囚地での預言。第三イザヤ(56〜66章)、バビロン捕囚からの帰還後の預言。
●預言された期間は約60余年間に及ぶようですが、全体としては一貫した、神の啓示によって語られた書として読まれます。イザヤ書全体の主要メッセージは「審判と回復」です。この二つのキーワードはそれぞれ別個のものではなく、「神によって裁かれた民が、神によって回復させられる」という繋がりがあります。しかもその回復は人間的に見るならば不可解極まり無い事柄ですが、それはただ、神から油注がれたメシアによって実現するのです。それが「福音」と言われるものです。メシアの再臨によってこの地上に完全に実現する御国なのです。そこには、神と神によって選ばれた民イスラエルとの壮大な愛のかかわりのドラマが啓示されているのです。私たち異邦人の救いもそのご計画の中に組み込まれているのです。
●11月12日 週報巻頭言 教会員 面川 正史
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