✣ 死んで生きる ✣
バプテスト派の教会では、バプテスマを「洗礼」ではなく「浸礼」と呼びます。全身を水に沈めます。これは死と復活の象徴です。即ち、古い人は十字架のキリストと共に葬られ、復活のキリストと共に生きる新しい人になるのです。
バプテストとは「浸礼を受けた人」という意味です。バプテスト教会は新しくされた(死んで生きる)人々によって構成されます。特徴はバプテスマの形式(浸礼)だけでなく、復活のキリストと共に生きる“証し(応答する信仰)”です。“証し”はキリストを伝える最善の方法です。
そうは言っても、バプテスマを受けたら一足飛びにすべて新しくなる訳ではありません。新しい生活が始まると、脇目も振らずゴールに向かって全力疾走する人もいれば、マラソンのように着実に進む人もいます。ゆっくり歩いて行く人、疲れて休む人、その人を介抱して一緒に行く人もいます。間違えないでください。新しい生活は競争ではありません。
進み方は違っても、皆、復活のキリストと共に新しい命を生きている。ここに“バプテスト教会の証し(応答する信仰)”があります。
新しくされた人は、ゴールへ至る速さよりもプロセス(途中経過)を大切にします。キリストの愛の豊かさ、幸いを体験しながら、神が約束したゴールへ必ず到達する。死んで生きるからそう信じることが出来るのです。
●5月14日 週報巻頭言 牧師 山田 幸男
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