聴いて建てる家
投稿日時 2010-05-09 22:09:30 | カテゴリ: メッセージ
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【聴いて建てる家】
多くの御利益信仰は、今必要なもののために祈願をします。しかし、聖書は「信仰とは望んでいる事柄を確信し、まだ見ていない事実を確認すること」だと教えます。創世記に登場するノアは、箱舟をつくりました。長い年月がかかったでしょう。誰が見てもばからしく思えたその箱舟によって、しかし彼らは守られ、洪水の中から救い出されました。そのように、私たちは、今必要なもののためだけに働くのでなく、本来必要なものや、やがて決定的に必要になるもののために働き、生きることが大切なのではないでしょうか。
人間の存在価値が、カネに換算されモノのように扱われる非人間性の洪水の中で、私たちはそれらに流されたり、損なわれたりしてはならない貴い命なのです。主イエスは、私たちの命を慈しみながら、堅い岩の上に家(人生)を建てよと呼びかけてくださいます。
キリスト教信仰は、聖書を読みながら、本当に必要なものは何か、いざという時、やがての時に大切なものは何か。命と人生を支える土台は何か。それをたずねて生きる信仰です。
●週報巻頭言5月9日 吉高 叶
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