赦すことの葛藤

投稿日時 2017-03-02 19:29:50 | カテゴリ: メッセージ

✣ 赦すことの葛藤 ✣

    教会暦によると“レント(四旬節・受難節)”に入りました。灰の水曜日(3/1)からイースター(復活祭4/16)の前日までの6週間(日曜日を除く40日)は、“罪の悔い改め”に集中するときです。世界各地で敬虔なクリスチャンたちが自分自身の“悔い改め”を深めようと、禁欲的になり過ぎないように、自由に考えて行動しています。
    一方、日本のプロテスタント教会は“レント”をあまり意識していません。でも“受難週(イースター前の1週間)は大切にします。イエスさまが私のために“大きな犠牲”を払ってくださったことが強調されます。しかし、僅か1週間でイースターを迎えるので、“受難”に思いをめぐらす時間が短いためか、“キリスト復活”の実感がはっきりしない。その結果、気持ちは高揚せず、いつもの日曜日とあまり変わらない感覚でイースター礼拝を迎えることになるのです。
    そこで提案です。例えば“レント期間限定”で、聖書のある個所を熟読する、時間を決めて必ず祈る、奉仕活動に参加する、好きなものを我慢して献金する等々、“誓願”を立て、実行してみてはいかがでしょうか?
    私たちが直面する人間関係の「葛藤」は複雑です。どうしても気になり、心を奪われてしまいます。この季節限定で構いません。優先順位を変えてみるのです。人を赦すか、赦さないか、私たちを悩ます「葛藤」は傍らに置いて、イエスさまの受難と十字架に注目する。そして、“レントの誓願”を、先ず実行するのです。6週間後のイースター礼拝(4/16)に期待しましょう。感動が待っています。

●3月5日 週報巻頭言  牧師  山田 幸男






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