✣ ダビデ王の背信 ✣
イスラエルの王となったダビデは、部下の妻と不適切な関係を持ちます。彼女の妊娠を知ると、証拠隠滅を謀り、彼女の夫を戦争の最前線へ派遣して戦死させました。
この行為に神さまは怒ります。預言者が“神の言葉”をダビデに告げました。
「貧しい人が大切にしていた羊を、金持ちが取り上げて食べてしまった。王様、あなたは、これをどう思いますか?」
ダビデ王は怒りました。
「私は無慈悲を赦さない。死刑にせよ!」
預言者はズバリ指摘します。
「あなたがその人です。」
この指摘でダビデは自分の罪に気づき、涙を流して悔い改めます(詩編51参照)。
この話をすると、必ず反論されます。「牧師さん、悔い改めれば何をしても赦されるとは、都合の良い話ですね。」 しかし、私は「そうです。赦されます。」と答えます。駆け出し牧師の頃は、言い切る自信はなかったのですが、教誨師の働きを通して確信しました。刑務所や少年院で受刑者が本気で悔い改めると、人が変わります。むしろ、普通の人は罪意識が希薄なためか、悔い改めが中途半端。悔い改めたつもりになるが何も変わらない。だから「都合の良い話」で終わる。あなたへの問です。
●7月10日 週報巻頭言 牧師 山田 幸男
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