✣ 勇気を出しなさい ✣
「神さまは人に口を一つ、耳を二つ与えました。しゃべる二倍聞け、ということです」…これはユダヤのジョークです。
ヘソ曲がりの私は、このジョークを違う角度から考えてみました。神さまが二つ与えたものは耳だけではありません。目と鼻の穴、手も足も二つです。内臓に至っては心臓は一つですが、肺、腎臓は二つ、男性は睾丸を二つ、女性は卵巣が二つあります。
体の働きの重要性を考えると、口が一つだけというのは、むしろ不思議です。口は人が生きるために不可欠な働きを、少なくとも二つ担っています。食べること、話すことです。もし私に口が二つあったら、大好きな「どら焼き」を食べながら、同時に「聖書の話」が出来ます。食事と伝道が今よりもっと楽しくなるでしょう。
しかし、弊害もあります。二つの口で、どら焼きとカレーを同時に食し、食べ過ぎてしまうかも…。また違う聖書の話を同時に話して、うるさいと嫌われるかも…。一つでも持て余しているのに二つの口を管理するのは私には無理。へ理屈を思いめぐらせた結果、口は一つで十分と分かりました。
沈黙すれば“イエスの言葉”が聞こえて来ます。《勇気を出しなさい。わたしは世に勝っている》(ヨハネ16:33)。
●3月6日 週報巻頭言 山田 幸男
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