愚かに見える優れた希望

投稿日時 2015-11-19 19:27:31 | カテゴリ: メッセージ

✣ 愚かに見える優れた希望 ✣

    聖都エルサレムは近い将来バビロン帝国に占領される…ゼデキヤ王は捕えられユダ王国はこの戦争に負ける…エレミヤは人々の期待に反する預言を語り続けました。民衆のみならず、王まで怒らせた預言者エレミヤは、ついに宮殿の獄舎に拘留されてしまいます。エルサレム陥落の1年前のことでした。
    その獄舎をエレミヤの親戚の者が訪ねます。親戚の者は、獄中のエレミヤに郷里の土地を買い取って欲しいと申し出ます。バビロン軍に占領されそうな現実を考えれば、土地を買うのはまったく無駄なこと。ずる賢い親戚が、まじめな親族を騙しているようにも思えます。預言者エレミヤが、どれほど神に従順で無垢な人であったとしても、この話を了解するのは馬鹿げていることに気づいたはずです。ところが、エレミヤは、これを“神の啓示”と信じて了解します。代価を支払い、証書を記し、証人を立て、正式な売買契約を実行します。
    作成された証書はエレミヤの弟子バルクに託されます。この行為には深い意味がありました。エルサレム周辺の土地は、一時、敵に奪われるが、時が来れば再び戻される。これは70年後の“イスラエルの繁栄回復”を象徴する預言的行為でした。

●11月22日 週報巻頭言 山田 幸男






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