主よ、なぜですか

投稿日時 2015-07-02 15:10:51 | カテゴリ: メッセージ

✣ 主よ、なぜですか ✣

    きょうは出エジプト記5章『ファラオとの交渉』から学びます。モーセとアロンはエジプト王ファラオのところへ行き、今、奴隷状態にあるイスラエルの民を解放して欲しい、彼らに礼拝(祭りを行い犠牲を捧げること)を守らせて欲しいと申し出ます。しかしファラオは、「私は主(イスラエルの神、ヤハウェ)を知らない」と言って、これを拒否します。
    ここで起きていることは「世界観の対立」です。これは出エジプト記のテーマでもあります。ファラオの世界観は「エジプト的世界観」です。当時のエジプト(紀元前13世紀)には偶像の神々が数多く存在し、その頂点に君臨するのがエジプト王ファラオでした。ファラオは、モーセとイスラエルの民が信じる“主(天地創造の神)”を知らないと豪語し、その“主”よりも、神々の上に君臨する自分の方が「力がある」と思っていたのです。実際、ファラオは栄華を極めたエジプト帝国の最高権力者でした。しかし、これはとんでもない思い上がり、致命的な思い違いです。
    ファラオの思い上がり、思い違いは、“聖書の神”を信じようとしない現代人に重なります。見える世界がすべて。地位や名誉、財産が一番大事。科学的分析と合理主義に勝る力はない。この「日本的世界観」の限界を“聖書的世界観”が明らかにします。

●7月5日 週報巻頭言 山田 幸男






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