✣ 聖霊に促されて ✣
きょうは聖霊降臨日(ペンテコステ)です。今から二千年昔、エルサレムで心を合わせて祈る120名ほどの人々が、“上からの力(聖霊)”に満たされて、自分の足で立ち上がり、自分の言葉で福音宣教(伝道)を始めました。こうして現在の教会の原型が誕生しました。“キリスト復活(イースター)”から数えて50日目の出来事です。50番目のことをギリシア語で『ペンテコステ』といいます。
伝統的な教会暦によると、『ペンテコステ』から『アドベント(待降節)』の前日までが“聖霊降臨節”とされています。代々のキリスト教会は、この期間に“伝道”をテーマとして祈り、福音宣教と、神と人とに仕えること(奉仕)に励みました。教会暦に従えば、今年の“聖霊降臨節”は、きょう(5/24)からクリスマス準備に入る前日(11/28)迄です。
バプテスト教会では、教会暦をあまり意識しませんが、教会活動にメリハリを持たせるためには、大切であると私は考えています。
“聖霊”は風にたとえられます(ヨハネ3:8)。風は、見ることも、つかむこともできません。しかし、風は音を立てたり、物を舞い上がらせるなど、現象として認識されます。“聖霊”の働きも同じです。人々が心を熱くされて神の愛を語り出す。実際、伝道し、奉仕している。これが“聖霊”の働きです。
●5月24日 週報巻頭言 山田 幸男
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