✣ 十字架上の楽園(パラダイス) ✣
《するとイエスは、「はっきり言っておくが、あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」と言われた。》(ルカ23:43)。
イエスさまは、十字架に一緒に磔(はりつけ)られた二人の犯罪人の一人に“救い”を宣言しました。このとき二人の犯罪人はイエスさまのすぐ近くにいましたが、その姿勢はまったく違っていました。
一人は、「イエスよ、お前がメシアなら、奇跡を起こして俺を助けろ!」と罵声(ばせい)を浴びせました。彼は、すぐ近くに“救い”があるのに、心を閉ざしたまま、絶望の淵に沈みました。もう一人は暴言をたしなめ、自分のしたことを悔いていました。こちらの犯罪人は、イエスさまが何も悪いことをしていないのに、自分と一緒に“十字架”で苦しんでいることの重大性に気づき、イエスさまを近くに感じていました。
ゴルゴタの十字架は、二人の犯罪人が自分の罪を悔い改める(主イエスへ向き直る)地上での最後のチャンスでした。
ある人は、死ぬ直前であっても悔い改めれば天国へ入れるのだから、自分はそうするといいます。しかし、自分の思い通りに行かないのが人生です。死ぬ直前に、悔い改める機会があるとは限りません。また、機会があっても、いつものように、悔い改めないままかもしれません。
●3月29日 週報巻頭言 山田 幸男
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