✣ その言葉には権威があった ✣
昔、人々は、大地は不動と考えました。地球は宇宙の中心にあり、太陽や月、その他の星は地球の周りをまわっていると思っていました。実際、今でも外へ出て夜空を眺めれば、月や星が地球の周りをまわっているように見えます。しかし、中には夜空を不規則に動く星があります。それは惑星(水星・金星・火星・木星・土星)です。不規則な動きに目をとめたのが、コペルニクスとガリレオです。彼らは注意深く観測を続け、やがて不動と信じられていた地球が、動いていることを発見しました。ガリレオは木星観測から、そこに太陽系のひな形を発見しました。また、彼は土星の輪も発見しました。
今、天動説を信じて、「地球は宇宙の中心にある」などと言う人はいません。地球が太陽の周りをまわっていたのです。かつて、ガリレオに「異端」の烙印を押したカトリック教会も、数百年を経て過ちを認め、ガリレオの名誉を回復しました。
では、キリスト教が間違っていたのでしょうか?そうではありません。人が、自分の考えにこだわり、“自己相対化”出来なかったからです。同じ間違いは、今でも起きます。
キリストの十字架に対する“謙遜”を忘れないようにしましょう。自分を“謙遜”にする方法を知っている人は幸いです。
●1月11日 週報巻頭言 山田 幸男
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