✣ まっすぐ進め ✣
『アブラムは、主の言葉に従って旅立った。』(創世記12:4)。創世記12章からは族長物語です。1〜11章までの創造神話から内容が変わります。神さまに選ばれた民(イスラエル民族)の起源を伝えるお話です。同時に、四代の族長を通して、聖書信仰の基本(信仰義認)を繰り返し語っています。 アブラム(後にアブラハムと改名)は実在した人物です。私たちと同じように、迫りくる人生の試練に苦悩し、時には神さまを疑い、嘘をついたりもしています。しかし、そんなアブラムに神さまは目をとめました。そして、彼は、神さまからの一方的な恩寵として“大いなる祝福(すべての民の祝福の基となる)”を与えるとの約束を受けました。アブラムは“神さまの約束”を信じました。そのとき契約書が交わされたわけではありません。保証は何もありません。それでも彼は信じたのです。なぜ、アブラムは未だ見ていない世界を信じられたのでしょうか。それは、神さまを神さまとして、すべに勝って神さまを最優先する“信仰の人”であったからです。アブラムの信仰の最初の一歩は、慣れ親しんだ故郷を離れることでした。大胆な決断。現代人へのチャレンジです。 ●7月6日 週報巻頭言 山田 幸男
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