取り残されたトマスにも

投稿日時 2014-04-18 14:30:36 | カテゴリ: メッセージ

「取り残されたトマスにも」

イースターを迎えると、こんなつぶやきが聞こえてきます。
「キリストの十字架はわかるが、復活はわからない」「十字架は信じるが、復活は信じない」
キリストの弟子の中にも同じことを言った人がいました。トマスです。彼は物事を理性的に判断する実証的な人でした。彼はわかっていないことをわかったようには言えない。正直な人です。正直であることは大切です。
しかし、それは裏返えせば「頑固」だとも言えます。自分の目で見て、自分の手で触ってみないと「キリストは復活した」と言えない。嘘は言えない。そのトマスも、他の弟子たちより一週間遅れてキリストの復活を体験します。トマスが復活を体験したきっかけは弟子たちの交わりへ戻ることでした。それは礼拝です。そこには復活を疑うトマスを排斥しない仲間がいました。
復活したキリストは素直になれないトマスのかたくなさをものともせず、彼の心に入ります。復活はトマスごときが疑って崩れるようなものではありません。
崩れたのは復活ではなく、「トマスの罪」でした。その後、トマスはキリストの足跡を残しました。

 ●420日週報巻頭言 山田 幸男

 






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