【仮庵の祭り】
仮庵とは草木で屋根を葺き、周りを布で覆っただけの、テントのような簡単な小屋です。仮庵の祭りは、収穫の感謝と共に、イスラエルの民が出エジプト後、40年間荒野で幕屋暮らしをしていたことを記念して行われたもので、それは旧約聖書レビ記23章に記されています。
「あなたたちは七日の間、仮庵に住まねばならない。中略〜これは、わたしがイスラエルの人々をエジプトの国から導き出したとき、彼らを仮庵に住まわせたことを、あなたたちの代々の人々が知るためである。」
また、人は肉体という「仮庵」に、限りある期間のみ住むだけの存在であり、主の恵み無しには生きていくことはできないということを、更には、主イエスが人の形「仮庵」に住まわれ地上に来られた事を象徴する祭りでもあります。「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。」(ヨハネによる福音書1章14節)
当時、仮庵の祭りでは、イスラエルの男子はエルサレムに上り、神殿に捧げものを携えて、礼拝に行かなければなりませんでした。イエスもまた人知れずエルサレムへ上り、ゴルゴタへの道を歩んで行くことになります。その時へ、神と人との和解のために。
●1月19日 週報巻頭言 面川正史
|