『 福音の核心 』
パウロは、大回心後、西暦 46 年から 58年までの 12 年間で、延べ3回の宣教旅行を 行い、4回目の宣教旅行の途中でローマに 軟禁され、西暦 67 年にペテロと共に殉教さ れた。その間、パウロは諸教会宛に数々の手紙を送り、新約聖書に、その内の 13 篇が収められている。
コリントの信徒への手紙一は、その内の一篇であり、パウロの建てた最大のコリント教会宛の書簡である。パウロがコリントを離れた後、教会内に信仰上の諸問題が発 生したため、パウロが憂いて、詳細に信仰 的見解、指図、訓戒などを述べた手紙である。
この手紙には、十字架(1章)、聖霊(12、 14 章)、復活のキリスト(15 章)の三つの 霊峰があるが、聖霊の霊峰(12、14 章)の 間に、もう一つ愛のピーク(13 章)がある。 ここでパウロは、聖霊の賜物も大切であるが、如何にみ霊にある愛が、福音の核心であるかを告白している。
パウロは、信仰、愛、希望を一如一貫の 相として持つことが大切であるが、その中 で愛が最も大いなるものであると説いている。
今朝は、そのパウロの教えを皆さんとご一緒に学びたいと思う。
●12月1日週報巻頭言 杉野 栄美
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