【主はご自身を小さくして】
2700年前、ミカが活躍した時代である。年代そのものは、私の生活感覚を超えていて、実感がない。しかし、ミカの預言については実に今日明日のこととして、我々に響いてくる。神の信実が持つ力なのである。
ミカの時代、実質的にアッシリアに屈服したユダ王国は、エルサレム以外の全町村は、既に支配地であった。ベツレヘムはダビデ王の出身地であり、そのダビデの子孫から救主が出るという名誉ある神の約束(サム下7章)も、神への不服従の結果として、4:14にあるように、四面敵に囲まれているような今となっては、「お前はユダの中でいと小さな者」と神から告げられても、返す言葉がないのではないか。
それにも拘らず、神は「お前の中から、イスラエルを治める者(救主)が出る」と告げられる。それはただただ、神の愛と憐れみ以外の何ものでもない。しかも「その約束は、昨日今日、神が慌てて、急にこしらえらた約束ではなく、永遠の昔、被造物の創造の時からの、神の変わらない約束なのだ」、と言われるのである。アーメン
●11月17日週報巻頭言 松倉治
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