ひっくりかえったのです

投稿日時 2010-01-11 00:02:57 | カテゴリ: メッセージ

              ひっくりかえったのです
 パウロは「十字架の言葉は滅び行く者には愚かであるが、救いにあずかるわたし達には、神の力である」と言います。
 神が、わたしたちを救うために選ばれた手段、独り子が十字架で罪を背負う姿。これは、人間の知恵や経験値を超える事件だと言えます。人間の納得を越える業だと思います。神が悩む。神の子が苦しむ。その万能の力を放棄して、十字架から降りて来ず、罪人たちの赦しを祈りながら、苦しんで息絶えていく。こんな救い主の姿が、人間の知恵から生じますか?何という「愚かさ」でしょうか。力と権威を捨てた、何という低さでしょうか。
 しかし、そんな愚かな愛、低められきった愛だけしか寄り添えない人間の苦悩があるのです。それのみしか伴えない人間の寂しさや、深い罪があるのです。
 神の愛が、しかし、愚かで低い愛であってくださったから、わたしの中で、ひっくりかえるのです。わたしの罪が。わたしの無力さが。喜びに、感謝に、希望に、そして明日に、ひっくりかえるのです。  
           ●吉高 叶(1月10日巻頭言)





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