【有権者の優越感(?)】
今日は、参議院選挙の投票日です。いつもそうですが、投票日が近づくと各政党と候補者たちは、自分こそ日本の現在と未来を担う適任者だと呼びかけながら必死になって選挙運動を行います。有権者はこのときだけ、民主主義の真の意味−すなわち、民 (たみ )が主 (ぬし)になるような錯覚で、優越感に陥ります。しかしそれも束の間、選挙が終わると元の僕の立場に戻り、またその優越感を味わうには次の選挙まで待たなければなりません。士師時代、王様を立ててくださいというイスラエルの民の要求によってサウル王が立てられ、その結果、様々な問題に苦しんだことが思い出されます。(上サムエル記 8章)結局、正しい王国になるまでには、神様に油注がれたダビデ王の登場を待たなければなりませんでした。つまり、人間の意志で立てられた指導者には、限界があるということです。本来、真の王様は神様だけです。
自分と民を幸せにする政治家は、民と主(しゅ)を恐れます。素晴らしい選挙公約もいいですが、今日、われわれに最も必要なのは、ザアカイのようにイエス様を受け入れ、自分の財産の半分さえ主に献げる信仰を持ち、イエス様に「この人もアブラハムの子」と認められるような政治家ではないでしょうか?
●7月21日 週報巻頭言 文廷翼
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