テレビ、新聞、様々なメディアを通して戦争の記憶をたどる機会の多い8月。栗ヶ沢教会では毎年、平和祈念礼拝が捧げられます。今年は8月12日でした。
「あぁ平和よ、くしき平和よ」との歌詞が響く、聖歌隊による賛美「心の緒琴に」(賛美の動画はこちら)に続いて語られた、この日の礼拝説教は「主の示される道を歩もう」とのタイトル。預言者たちが活動していた旧約聖書の時代と現代を対比させながら、こんにちのクリスチャンたちと教会に求められる働きについて学ばされるお話でした。旧約時代の預言者たちは、根拠のない平和を語っては人々に媚びる「ニセ預言者」を痛烈に批判しています。現在の日本は、他国と戦争状態にあるわけではなく、平和を手にしているかのように見えます。しかし、「国家の安全のために」というお題目で、あたかも戦争行為を容認するかのような国造りを進める政治や、ごく普通の人々が繰り広げるヘイトスピーチなど、実は、争いの火種があちらこちらに見受けられる危うい状態であり、見せかけの平和の中に暮らす様は、旧約の預言書の時代と重なるとのメッセージに、今こそ真の平和を造り出してゆこうとする積極的な姿勢の必要性を強くおぼえました。
礼拝後はティータイム。真夏の照りつける太陽もこの日は一休みし、朝の通り雨でうるおった中庭で、新来者の方も一緒に、冷たい飲み物を片手に交流のひとときを持ちました。
●ホームページ担当 水林 京子
*聖歌隊による当日の賛美を動画でご覧ください。
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