5月13日の主日礼拝において、ルワンダから一時帰国された佐々木恵さんがお証しをして下さいました。恵さんは、ルワンダでミッションボランティアとして活動なさっている佐々木和之さんの奥様で、かの地にいらして13年とのこと。今から24年前の1994年にルワンダで起こったジェノサイドと呼ばれる民族間の虐殺行為では、3ヶ月ほどの間に80万人以上が犠牲となったと言われています。佐々木さんご夫妻は、そのような悲しい過去により傷ついた人々に寄り添い、平和構築と和解のために働いておられます。
この日のお証しでは、とある村でジェノサイドの唯一の生存者となった、ツチ族の女性について触れられました。体にも心にも大きな傷を負いながら、彼女は、刑期を終えて村に戻ってきた加害者たちに対して、「私のところに謝りに来て下さい。私には許す用意があります。本当のことを話して、あなたの重荷をおろして下さい」と、声をかけ続けているとのこと。彼女と向き合う中で、自分の罪とも向き合い、心からの謝罪をし、和解に向けての第一歩を踏み出せた加害者もいたそうです。お証しの最後には、聖書からヨハネによる福音書3:19-21を朗読して下さいました。21節にはこうあります。「しかし、真理を行う者は光の方に来る。その行いが神に導かれてなされたということが、明らかになるために」。和解へ向けて、光の方へと歩み始めたルワンダの人々は、私たちに神様の御手を示して下さいます。
礼拝後には、恵さんとウムチョ・ニャンザという女性グループの方がたが作られた手工芸品などが販売されました。収益金は、現地の女性たちの生活支援金や、学生たちの奨学金に充てられるそうです。佐々木さんご夫妻の尊いお働きに、これからも神様の豊かな祝福がありますように。
●ホームページ担当 水林 京子
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