毎年6月の第四週は、伝道者養成の働きを心に留める「神学校週間」です。今年、栗ヶ沢教会では、6月25日の主日礼拝を神学校週間礼拝とし、東京バプテスト神学校在学中の中根淨(なかね きよし)神学生を、説教者にお迎えしました。
中根神学生は、御年72歳。十年ほど前に奥様を天に送られたのをきっかけに、「もう一度信仰の原点に戻ろう」と、学びの道に入られたそうです。「私がここ(説教檀)に立っていることで、皆さん方に『自分も学べるんだな』と思っていただけたら、今日ここに来た意味があると思います」とおっしゃっていました。説教では、ルカによる福音書15章の「放蕩息子」の話をテーマに、幼い頃に家を出られたご自身のお父様とのお話に関する証しを交え、和解の業を実現して下さる神様の姿を示して下さいました。
その他に、当日の礼拝の中では、壮年会メンバーから、神学校週間に際し、日本の宗教団体の現状や、献金に関してなど、パワーポイントを用いて具体的なデータを示しながらの解説もありました。日本バプテスト連盟では、2016年度、全323の教会のうち、32の教会が無牧師だったとのこと。また、牧師の平均年齢は59歳(日本のプロテスタント教会全体では62歳)だそうです。一方、米国では、牧師の平均年齢がこの25年で10歳上昇しているとのデータも同時に示されました。福音伝道の将来を見据え、さらなる伝道者養成と、そのための継続的な厚い支援が必要とされています。
●ホームページ担当 水林 京子
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