皆さま、こんにちは。
わたしたち栗ヶ沢バプテスト教会は、毎年この時期に地域の皆さまとご一緒に初夏の音楽礼拝を行っています。この礼拝は、聖書の言葉と共に、音楽の豊かさを用いて神の深い愛を皆さまと分かち合いたいと願ってささげられる礼拝です。聖書からのメッセージ、会衆一同による賛美、聖歌隊賛美、そして現在プロの音楽家として活躍中の教会員たちによる演奏や歌があります。
日々の暮らしの中で、苦労があり、悲しいこと、つらいこと、しんどいことの中で悩むことの多いわたしたちです。人生の海の荒波にのみ込まれてしまうような恐れに押しつぶされそうになることもあります。また、世の中には、悲しいニュースや暗いニュースがあふれて、世界が暗闇に覆われているような状況の中で、絶望的になることさえあります。このような時代であるからこそ、私たちは希望の光を見ていきたいのです。
「向こう岸へわたろう」と言われたイエスと共に、弟子たちは舟にのりました。激しい突風が吹き荒れ、舟は波をかぶって水浸しになります。元々漁師であった弟子たちは、その経験から天候や舟のことは詳しかったと思います。想定外のことが起こったのでしょうか。弟子たちは身の危険を感じ、恐れ、寝ていたイエスに「わたしたちがおぼれてもかまわないのですか」と訴えます。その訴えを聞いたイエスは起き上がって、風を叱り、湖に、「黙れ。静まれ」と言うと、風はやみ、すっかり凪になった、と聖書は語ります。
わたしたちの人生にも突風や荒波が押し寄せてくることがあります。恐れの中、神の沈黙に、自分は神から見捨てられているのではないかと絶望的になることがあります。しかしそのような絶望の中、キリストの希望の光を見て信じる者に、神の平安と生きる勇気が与えられるのです。
7月7日、日曜日の礼拝のひと時に、集った一人ひとりが豊かな賛美と聖書の言葉に励まされることを願いつつ、初夏の音楽礼拝のご案内をいたします。
教会員一同、皆さまのお越しを心よりお待ちしています。
牧師 村上千代
|